鼻プロテーゼ（隆鼻術）とは、鼻筋にシリコンプロテーゼ（人工軟骨）を挿入することで、鼻筋を通したり鼻を高くしたりする施術です。まずは、鼻プロテーゼ（隆鼻術）について詳しくみていきましょう。

鼻を高くして立体感のあるお顔に近づける

鼻が低くお顔が平面的とお悩みの方は多いのではないでしょうか。日本人の顔面骨格は、西洋人に比べてもともと凹凸が少ない上に、遺伝的に頬骨や上顎骨が前に突き出しているため、鼻の高さが実際の高さよりも低く見えてしまいます。また、鼻はお顔の中心に位置するため目につきやすく、お顔全体の印象を左右するといっても過言ではありません。
鼻が低いとどうしてものっぺりとしたお顔になってしまい、特に横から見たときに綺麗な横顔とは言い切れません。このようなお悩みを改善し、立体感のあるお顔に近づけるのが「鼻プロテーゼ（隆鼻術）」です。
鼻プロテーゼ（隆鼻術）は鼻筋にシリコンプロテーゼと呼ばれる医療用の人工軟骨を挿入することで、鼻を高くすることができます。眉間・鼻根（鼻の付け根）・鼻背（鼻筋）・鼻尖（鼻先）まで理想のラインを形成することが可能です。
鼻筋を通す施術は世界中で人気がありますが、欧米では肋軟骨や筋膜などの自家組織を用いる施術が主流です。対して日本人を含む東洋人は鼻筋が低いため、プロテーゼを用いる方法が主流となっています。

プロテーゼとは

プロテーゼとは、シリコンでできた医療用の人工軟骨のことです。シリコンは他の医療生体材料にも使用されているため安全性が高く、鼻に入れてから劣化することもありません。そのため、プロテーゼを入れ替える時期などを考える必要がないのです。なお、プロテーゼは患者様のご希望の鼻の形や高さによって最適なものが選ばれます。

L字型・I字型のプロテーゼで理想的なお鼻を形成

プロテーゼには「L字型プロテーゼ」と「I字型プロテーゼ」の2種類があり、希望される効果や仕上がりによって適したプロテーゼの形は異なります。それぞれの違いは下記の通りです。

＜L字型プロテーゼ＞
L字型に曲がっているプロテーゼです。鼻の根元から先端までの鼻筋を通し、高さも整えます。

＜I字型（ボート型）プロテーゼ＞
I字型のまっすぐなプロテーゼです。鼻の根元（目と目の間）にプロテーゼを挿入することによって、鼻筋の通った美しいラインを表現します。

この他にも、プロテーゼと自家組織を組み合わせた施術方法や、眉間にプロテーゼを入れる方法もあります。

＜I字型プロテーゼ＋自家組織移植＞
鼻の根元にプロテーゼを挿入し、鼻先には鼻翼軟骨や耳介軟骨などの自家組織を挿入して鼻全体の形や高さを整えます。

＜眉間プロテーゼ＞

鼻の付け根から眉間にかけての三角地帯にプロテーゼを挿入することで、より立体的な彫りの深い顔に近づけます。

ヒアルロン酸注射による隆鼻術との違い

鼻を高くする施術には、プロテーゼの他にもヒアルロン酸注射を用いる方法があります。プロテーゼは手術が必要なため施術時間やダウンタイムが長くなりますが、その分効果は長期間持続します。対してヒアルロン酸注射は、注射のみで比較的手軽に受けられますが、効果の持続期間には限りがあります。
プロテーゼに興味はあるけれど手術を受ける勇気が出ない、実際鼻が高くなるとどうなるのか気になるといった場合は、まずはヒアルロン酸注射から試してみるとよいでしょう。ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分のため安全性が高く、一度効果を見てみたいという方にもおすすめです。

鼻プロテーゼ（隆鼻術）のメリットとデメリットをお伝えします。鼻プロテーゼ（隆鼻術）をご検討中の方は、メリット・デメリットのどちらも理解しておくようにしましょう。

鼻プロテーゼ（隆鼻術）のメリット

• 鼻を高くできる
• スッと通った綺麗な鼻筋になれる
• 立体的な顔になれる
• 横顔に自信が持てる
• プロテーゼを取り除かない限り効果が続く
• 自然な仕上がりになる
• 鼻の穴の中を切開するため傷跡が目立ちにくい

鼻プロテーゼ（隆鼻術）のデメリット

• 手術のため施術時間やダウンタイムが長い
• 施術後に1週間ほど固定する必要がある
• ごく稀に将来凸凹ができる可能性がある

当院の鼻プロテーゼ（隆鼻術）の特徴についてお伝えします。

オーダーメイドでプロテーゼを作成

当院の鼻プロテーゼ（隆鼻術）は、オーダーメイドのプロテーゼ（インプラント）を使用するのが特徴です。プロテーゼを作る際、レントゲンで鼻骨の形を確認するだけでなく、鼻の周囲を石膏で型取りすることもあります。そのため、細かい部分までしっかりと一致する患者様だけのプロテーゼができあがるのです。
これまで何十万個ものプロテーゼを作ってきた熟練の職人が、患者様のお顔やイメージに合う鼻の高さに調整し一つひとつ手作りで制作します。仕上がったプロテーゼは担当医がミリ単位で綿密にチェックし、患者様のイメージと違えば作り直すこともあります。
こうしてできた世界に一つだけのプロテーゼを使用することで、患者様の理想通りの鼻に近づけることが可能です。
鼻プロテーゼ（隆鼻術）に対して「怖い」と思われる方が多いですが、これは経験の少ない医師ができあいのプロテーゼを使用することで、トラブルが生じるためだと考えられます。しかし、患者様に適したプロテーゼを使用し、経験を積んだ医師が施術を担当すれば、危険性も少なく鼻の印象を大きく変えることが可能です。
また、鼻プロテーゼ（隆鼻術）は術後に気に入らない場合には抜くことができ、別の形に入れ直せるのも特徴といえます。ずれる心配や術後のトラブルが少ないのもメリットです。
当院では患者様のご希望を丁寧にお伺いし、これまでの80年間の歴史から培った圧倒的な症例数で、お一人おひとりにあった美しい鼻を形成します。

難易度の高いL字型プロテーゼのご提案も可能

鼻プロテーゼ（隆鼻術）ではL字型とI字型のプロテーゼが使用されますが、一般的にはI字型のプロテーゼが使われることが多いです。鼻筋〜眉間にかけてだけを高くしたいのであればI字型でも問題ありませんが、鼻先も低い場合はL字型のほうが自然な仕上がりになるでしょう。
クリニックによっては、L字型は鼻先に負担がかかるという理由で取り扱っていないことがありますが、当院ではオーダーメイドで一人ひとりの鼻の形に合わせたプロテーゼを作るため、一般的なL字型プロテーゼと異なり鼻先への負担を軽減することができます。そのため、鼻筋だけでなく鼻先にも高さを出したい方に、より高い効果の見込まれる施術のご提案が可能です。
L字型は難易度の高い方法で扱える医師も限られていますが、一度入れると鼻先までしっかりと固定されるため安定感があります。当院ではL字型プロテーゼのご提案も可能なため、鼻にしっかりと高さを出したい方は当院までご相談ください。

手術中にも相談しながら理想の仕上がりを目指す

患者様の中には痛みに弱い方や痛みに不安がある方もいらっしゃいます。そんな方は、全身麻酔で眠ってしまったほうが安心と考えられることもありますが、当院では患者様のお身体への負担を考え、なるべく全身麻酔は行っておりません。また、全身麻酔を行わないことで、施術中でも患者様とスタッフがコミュニケーションを取りながら施術を進められるというメリットがあります。
鼻プロテーゼ（隆鼻術）の場合も同様、施術中に患者様と相談しながら手術を進めることが可能です。カウンセリングで話しているだけではなかなかイメージがつかず、希望の高さや角度を決めきれない方もいらっしゃいます。そのような場合には、あらかじめ数種類のプロテーゼを作り、実際に鼻に入れてみてどれが理想に近いのか、手術中に鏡をみながら相談することもあるのです。
通常、手術後にギプスを外すまで仕上がりはわかりません。しかし、相談しながら手術を行うことで仕上がりイメージを確認することができ、心の負担を軽減することもできます。当院では、患者様の身体的・精神的な不安を取り除きながら施術を進めていきますのでどうぞご安心ください。

見た目や触り心地も自然な仕上がり

当院の鼻プロテーゼ（隆鼻術）は、自然な仕上がりにすることを大切にしています。骨格に合わせて綿密にプロテーゼを作り、施術経験を積んだ医師が施術を担当することで、見た目も触り心地も違和感のない、自然な鼻筋を形成します。

鼻の穴の中を切開するため傷跡が見えない

当院の鼻プロテーゼ（隆鼻術）は、鼻の穴の中を切開し、そこからプロテーゼを挿入します。そのため、外からは傷跡が見えず、施術を受けたことがバレる心配はほとんどありません。人に知られずに鼻を高くしたい、顔に傷跡を作りたくないという方におすすめの施術です。

当院のオーダーメイドシリコンについて詳しくはこちら

ご来院・カルテ記入

ご来院後、カルテに必要事項をご記入いただきます。

ドクター診察

ドクターによる診察を行い、既往歴等についてお伺いします。

カウンセリング＆デザイン

カウンセリングにて患者様のご希望をお伺いし、鼻の状態を拝見いたします。施術方法を決定した後、デザインを行います。

麻酔

施術前に麻酔を行います。

施術

施術を開始します。

術後注意説明

施術後の経過やアフターケアの方法、注意点についてご説明します。

鼻プロテーゼ（隆鼻術）を受けられない人

• 妊娠中、授乳中の方

施術前後の注意点

• 施術後数日間頭を高くして寝ていただくと腫れの軽減につながります。
• 鼻への負担となる長時間のメガネの使用などは1ヶ月ほど避けてください。
• 腫れが強く出ている場合はマスクの着用がおすすめです。
• 施術後1週間はテープまたはギブス固定が必要です。
• 飲酒は1週間ほど控えてください。
• 歯の治療、うつぶせ寝、マッサージ、激しい運動は1ヶ月ほど控えてください。
• 施術当日はお車の運転を控えてください。