埋没法の痛みはどれぐらい?麻酔やダウンタイムについても解説
埋没法は、切開法と比べて組織への負担が少なく、痛みやダウンタイムを抑えられる施術として知られています。それでも多少の痛みはあるため、後悔しないためにも事前に確認しておくことが大切です。また、痛みの他にも、ダウンタイム中の症状について理解しておきましょう。
この記事では、埋没法の痛みがどれぐらいなのかや、麻酔、ダウンタイムなどについて詳しく解説します。
埋没法の痛みはどれぐらい?
埋没法の痛みの感じ方には個人差があります。施術中の痛みと施術後の痛みについて、詳しく見ていきましょう。
施術中の痛み
埋没法では、最初に点眼の麻酔を行います。麻酔が効いてから、髪の毛よりも少し太いぐらいの極細の針で局所麻酔を行い、感覚を麻痺させます。極細の針を使用することが一般的なものの、クリニックによって使用する針の太さは異なります。
局所麻酔を行うと、埋没法の糸を通すときやわずかにメスで切開するときの痛みなどをほぼ感じなくなるでしょう。
手術時、麻酔注射の針の痛みをご心配の方には、30分ほど前に麻酔テープを貼ることもあるようです。(別途2,200円)
施術後の痛み
施術直後は糸で引っ張られている感覚があるものの、麻酔が効いているため痛みはありません。痛みが少しずつ現れてくるのは、術後数時間からです。
鎮痛剤で十分に抑えられる痛みで済むことが通常のため、痛みが苦手な方にも受けていただきやすいでしょう。痛みは術後3~4日程度でほぼ消失し、1週間程度で完全におさまることがほとんどです。
埋没法の痛みを強く感じる人の特徴
埋没法の痛みを強く感じる人には、次のような特徴があります。
注射に苦手意識がある
埋没法の手術には、局所麻酔を行うための注射が欠かせません。このため、注射に苦手意識がある人は通常の人よりも痛みを強く感じやすい傾向があります。苦手意識が強いと、少しの刺激でも痛みを過剰に感じてしまいます。
注射に苦手意識がある場合は、医師と相談して笑気麻酔や表面麻酔を併用するとよいでしょう。
手術に緊張している
埋没法の手術に対して緊張している人も、痛みに弱い傾向があります。緊張することでまぶたの筋肉が緊張し、手術中に予想以上に力が入ってしまうため、痛みを感じやすくなります。さらに、緊張によって手術後の腫れが悪化することもあります。
緊張している場合は、手術前にリラックスできる方法を模索することが重要です。医師やスタッフとのコミュニケーションを通じて安心感を得たり、手術前に深呼吸やストレッチをしたりするとよいでしょう。
埋没法の痛みを和らげる方法
埋没法の痛みは、次のような工夫によって緩和できる可能性があります。
細い注射針を使用する
注射の痛みを軽減するためには、細い注射針を使用することが重要です。細い針を使うことで、皮膚への刺激が少なくなり、痛みを感じにくくなります。局所麻酔の痛みに配慮して、極細の針を使用しているクリニックを選びましょう。
表面麻酔や笑気麻酔と併用する
手術前に表面麻酔や笑気麻酔を使用することで、局所麻酔の痛みを軽減できます。表面麻酔は目薬タイプの麻酔で、注射針が刺さるときの痛みを軽減します。笑気麻酔は、鼻から吸引するタイプの麻酔で、酔っ払ったような感覚になることで痛みに対する恐怖を軽減するものです。
表面麻酔や笑気麻酔の有無はクリニックによって異なるため、事前に確認しましょう。
術後は適切に鎮痛剤を使用する
手術後の痛みは、鎮痛剤によって軽減できます。痛みを感じたら、なるべく早く服用しましょう。痛みが強くなればなるほどに鎮痛剤が効きにくくなります。
施術部位を冷やす
手術後は、まぶたを冷やすことで痛みを和らげることができます。保冷剤をきれいなタオルに包んで、手術を受けた部位に優しく当てます。適切な冷却は、まぶたの熱を取り除き、血流を抑制して痛みを軽減します。ただし、凍傷にならないように注意しましょう。
埋没法の痛みが強くなる原因
埋没法の痛みは、次のような原因で強くなることがあります。
激しい運動と飲酒
術後はまだ傷が癒えておらず、体を無理に動かすことで痛みを増幅させる可能性があります。また、飲酒によって血流が促されると、痛みが増します。術後は激しい運動や飲酒を控え、身体に負担をかけないようにしましょう。
長時間入浴をする
術後は傷口がまだデリケートな状態であり、湯船に浸かることで傷口が柔らかくなり、痛みを増大させることがあります。また、長時間の入浴によって体が疲れ、血行が良くなり過ぎることで痛みが増すこともあるでしょう。術後は短時間のシャワーを選び、傷口を優しく洗浄しましょう。
まぶたへ刺激を与える
術後のまぶたに直接的な刺激を与えることは、痛みを増幅させる可能性があります。例えば、こすったり、眉毛を整えたりする行為は避けるべきです。また、傷口が開いたり感染したりするリスクも高まります。
コンタクトの使用
術後はまだまぶたが腫れており、コンタクトレンズの装着によってまぶたに圧力をかけると、痛みを増すことがあります。また、コンタクトレンズを脱着する際にまぶたに触れることで、傷口を刺激し痛みを引き起こす可能性もあるでしょう。
術後は、できる限り眼鏡を使用し、コンタクトレンズの使用を避けてください。
埋没法のダウンタイム中の症状
埋没法のダウンタイム中は、次のような症状が現れます。
違和感・ゴロゴロ感
術後、糸で引っ張られるような違和感やゴロゴロ感が生じることがあります。これらの不快感は、数日経過すると自然と軽減します。
腫れ
術後2~3日程度、まぶたが泣きはらしたような腫れが生じる場合があります。大きな腫れではないため、術後1週間程度で落ち着いてきます。
内出血
内出血が見られることがあります。内出血も腫れと同様、術後1週間程度で解消されることが一般的です。
埋没法のダウンタイムの経過
埋没法は、最初はどうしても腫れて痛みが生じるものの、2週間程度で違和感や痛みなどは完全に消失します。埋没法のダウンタイムの経過について、詳しく見ていきましょう。
施術直後
まぶたの目頭から目尻にかけて二重のラインがはっきりと見え、目の開きも改善されます。腫れと内出血が少しだけみられます。
術後数日目
腫れと内出血がやや落ち着いてきます。
術後1週間
腫れや内出血がかなり落ち着いてきて、自然な二重の状態に近づきます。
術後2週間
まぶたの状態も安定し、自然な二重が完成します。
まとめ
埋没法は、痛みやダウンタイムを抑えられる施術として注目されています。施術中の痛みは局所麻酔や表面麻酔、笑気麻酔によって緩和できます。また、術後の痛みも適切な鎮痛剤で管理できる程度のため、痛みに弱い人も受けやすいでしょう。
施術後のダウンタイム中は、違和感や腫れ、内出血などが生じますが、1~2週間で解消されます。埋没法を検討する際には、痛みやダウンタイムに関する情報を理解し、納得したうえで受けることが大切です。まずは、信頼できるクリニックに相談しましょう。