脂肪溶解注射は1回だけでも効果はある?必要な回数や効果を高めるポイントもご紹介
「気になる部分だけ痩せたい」「ダイエットしてもリバウンドしてしまう」という方におすすめの脂肪溶解注射ですが、1回の施術では効果は限定的です。
この記事では、脂肪溶解注射の効果を感じるために必要な施術回数や、効果を高めるためのポイントなどをご紹介していきます。
脂肪溶解注射とは

はじめに脂肪溶解注射がどのような施術なのかみていきましょう。
脂肪細胞を分解して部分痩せを叶える施術
「脂肪溶解注射」とは、フェイスラインや二重あご、二の腕などの痩せたい箇所に、脂肪を溶解・排出する薬剤を注入することで、部分痩せを叶える施術です。
注射のみで完了するため施術時間は10分〜15分ほどと短く、日常生活への影響もあまりないため、比較的気軽に受けられる痩身医療といえます。
また、切開を伴わないためダウンタイムもほとんどなく、施術を受けたことが周りの人にバレにくいのも特徴です。
脂肪細胞そのものが減少するためリバウンドしにくい
脂肪溶解注射はリバウンドしにくいという特徴があります。
通常のダイエットは食事制限や運動によって摂取カロリーを制限し、脂肪細胞を小さくして痩身効果を得ますが、脂肪細胞自体がなくなるわけではありません。そのため、ダイエットをやめると再びカロリーが蓄積され、リバウンドすることがあるのです。
一方、脂肪溶解注射は主成分である「デオキシコール酸」の作用によって、脂肪細胞そのものが破壊されます。破壊された脂肪細胞は、尿や便、汗などの老廃物として体外に排出されるため、脂肪細胞の数自体が減るのです。脂肪細胞そのものが減るため、脂肪溶解注射による痩身はリバウンドしにくいという特徴があります。
脂肪溶解注射・脂肪吸引・脂肪冷却の違い
脂肪溶解注射と同様に痩身効果が得られる施術に「脂肪吸引」「脂肪冷却」があります。
それぞれ異なる特長があるため、お悩みやご希望に合わせて選択してください。
また、施術を組み合わせることで、より高い効果が期待できる場合もあります。
脂肪溶解注射 | 脂肪吸引 | 脂肪冷却 | |
---|---|---|---|
施術概要 | 脂肪を溶解・排出する成分を気になる部分に注入する | 皮膚を数ミリ切開し細い管で直接脂肪を吸引する | 脂肪細胞を冷やし、凍らせて破壊する |
適している部位 | ・フェイスライン
・アゴ下 ・頬 ・二の腕 などの狭い部位 |
・太もも
・二の腕 ・お腹 ・顔周り などの脂肪の多い部位 |
・太もも
・二の腕 ・お腹 アゴ下 などの脂肪の多い部位 |
即効性 | なし | なし | なし |
痛み・麻酔要否 | 注射を刺すときのチクっとした痛み
麻酔不要 |
切開を伴うため、麻酔が必要 | ほとんどなし
麻酔不要 |
ダウンタイム | ほとんどなし | ・痛み
・内出血 ・むくみ ・拘縮 ※圧迫固定が必要 |
ほとんどなし |
傷跡 | なし | 切開するため小さな傷跡ができる | なし |
脂肪溶解注射で使用される薬剤の比較
脂肪溶解注射で使用する薬剤にはさまざまな種類がありますが、多くのクリニックで「デオキシコール酸」を主成分とした薬剤が用いられています。
デオキシコール酸とは、アメリカFDA(日本の厚生労働省のような機関)により、脂肪細胞を破壊する作用があると認められた成分です。デオキシコール酸の働きにより、脂肪細胞が溶かされ、老廃物として体外へ排出されます。
薬剤に含まれるデオキシコール酸の濃度によって、効果や腫れ・赤みの強さが異なるため、違いを確認しておきましょう。
ここでは、デオキシコール酸を主成分とした脂肪溶解注射の中でも、よく使用されている「カベリン」と「BNLS」を比較します。
カベリンは、従来の薬剤に比べてデオキシコール酸の濃度が高く、より高い効果が期待できます。また、腫れや痛みを軽減する成分を含むため、ダウンタイムが比較的軽く済むのも特徴です。
カベリン | BNLS | |
---|---|---|
主成分 | デオキシコール酸 | デオキシコール酸+植物由来成分 |
デオキシコール酸濃度 | 4cc〜5cc | 0.02% |
施術間隔 | 1週間に1回 | 1週間に1回 |
ダウンタイム | 軽度の腫れや内出血 数日から数週間でおさまる | 軽度の腫れや内出血 2〜3日程度でおさまる |
特徴 | 高い脂肪溶解効果が期待できる リバウンドしにくい | 濃度が低いためダウンタイムが少ない |
脂肪溶解注射は1回だけでも効果がある?

注射のみで痩身効果が得られる脂肪溶解注射ですが、1回施術を受けるだけでも効果があるのでしょうか。
ここでは、1回で得られる効果や、より高い効果を得るための施術回数・注入量を解説します。
【結論】1回でもよいが3回以上を推奨!
脂肪溶解注射は1回だけでも効果を感じることはありますが、より変化を感じ、高い効果を実感するためには、3回以上施術を受けることが推奨されています。
例えば、顔への施術の場合、標準的な脂肪量の方では効果を実感できる施術回数の目安は3〜5回です。脂肪量の多い方でも二重アゴが解消されるなど、目に見える変化を感じられるでしょう。
効果の感じ方は患者様の元々の脂肪量や体質、理想とする仕上がりなどによって異なるため、医師としっかり相談して理想の仕上がりになるようなプランを立てましょう。
1回の注入で期待できる効果
「まずは1回試してみたい」「できるだけ費用を抑えたい」などの理由で、1回だけの施術を希望する方もいらっしゃるでしょう。複数回施術を受けることで高い効果が期待できる脂肪溶解注射ですが、1回の施術ではどれくらいの効果が得られるのでしょうか。
結論として、脂肪溶解注射1回での脂肪減少率は5〜10%程度とされています。
体などの大きい部位では、脂肪が柔らかくなったと感じる程度で、見た目の変化はあまり期待できません。ただし、小鼻やまぶたなどの小さい部位であれば、1回の施術でも目に見える効果を感じられるかもしれません。
脂肪溶解注射の効果が出るまでの期間
脂肪溶解注射に即効性はなく、施術後効果が出るまでに一定期間を要します。
主成分であるデオキシコール酸が脂肪細胞を溶かし、老廃物として体外へ排出するというプロセスを待つ必要があるためです。
また、施術後の腫れがある間は痩身の効果を感じづらいため、効果を実感できるのは腫れがおさまった後になります。
一般的には施術後数週間で効果を感じられるようになり、施術が完成するまでには数ヶ月かかります。
脂肪溶解注射は劇的な変化が出る施術ではない
脂肪溶解注射は自然な痩身効果を感じられるのが特徴で、劇的な変化が出る施術ではありません。
即効性はなく脂肪細胞を徐々に溶かして体外に排出するため、理想の仕上がりに近づけるために細かく注入部位や注入量を調整することが可能です。
脂肪が減りすぎるといったリスクを避けやすく、自然に変化するため周りの人にバレにくいのもメリットといえます。
一回の施術で注入量を増やすのは危険
より高い効果を得るために、1回の注入量を増やしたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、適正な量を超えて注入すると、腫れがひどくなって数日間顔に違和感が生じることもあります。また、1回の注入量が多すぎると肝臓に負担がかかるとされているため、医師と相談のうえ適切な量を注入しましょう。
一度の施術で大きな変化を求めるなら脂肪吸引がおすすめ
時間をかけて自然に変化していくことが特徴の脂肪溶解注射ですが、「一度で大きな変化を感じたい」「施術回数を少なくしたい」と考える方には「脂肪吸引」がおすすめです。
徐々に脂肪細胞を溶かして体外へ排出する脂肪溶解注射に対して、脂肪吸引は皮膚を数ミリ切開しそこから細い管を通して直接脂肪を吸引します。そのため、即効性があり一度の施術で目に見える変化を期待できるのです。
どの程度の変化を求めるのか医師に相談し、自分に合った施術方法を選びましょう。
脂肪溶解注射のメリット・デメリット
脂肪溶解注射にはメリットだけでなくデメリットもあります。
施術を受ける前にデメリットについても理解しておきましょう。
メリット
脂肪溶解注射のメリットは主に以下の4つです。
<部分痩せが叶う>
脂肪溶解注射は痩せたい部分にピンポイントで注射するため、部分痩せが叶うというメリットがあります。体の部位はもちろん、鼻やまぶたといった顔の小さい部位でも施術が可能です。
<手軽に受けられる>
注射するだけで施術が終了するため、施術時間が10分〜15分と短く、入院の必要もありません。比較的手軽に施術を受けられるのも脂肪溶解注射のメリットの一つです。
<負担が少ない>
注射針を刺す時のチクっとした痛みはありますが、麻酔の必要はない程度です。また、ダウンタイムもほとんどなく、術後すぐに日常生活に戻れるため、患者様の負担が少ないというメリットもあります。
<リバウンドしにくい>
脂肪細胞を小さくするだけの通常のダイエットと違い、脂肪溶解注射は脂肪細胞そのものを溶かして体外へ排出するためリバウンドしにくい施術です。
デメリット
脂肪溶解注射の主なデメリットは下記の3つです。
<複数回の施術が必要>
脂肪溶解注射は1回の施術で感じられる効果が限定的であるため、一般的に3回以上の施術が必要です。
<効果を感じるまでに時間がかかる>
脂肪溶解注射は目に見える効果を実感できるまでに時間がかかります。短期間で大きな変化を得たい方には脂肪吸引がおすすめです。
<広範囲の施術には向かない>
脂肪溶解注射は注射をした部位に効果が現れるため、顔のパーツなどの小さい部位には適していますが、広い範囲には向いていません。広い範囲に痩身施術を希望する場合は、脂肪吸引や脂肪冷却を検討しましょう。
【部位別】脂肪溶解注射で必要な注入量

脂肪溶解注射の薬剤の注入量は、施術部位によって適正量があります。
頬やフェイスラインなどの小さい部位は少ない薬剤量でも効果が期待できますが、部位が大きくなるにつれて必要な薬剤の量も増えます。
また、薬剤の必要量は患者様の脂肪量や体質、希望の仕上がりによっても変わりますので、医師と相談したうえで注入量を決めましょう。
各部位の注入量の目安は下記の通りです。
施術部位 | 片側への注入量の目安 |
---|---|
顔 (頬・フェイスライン・鼻・口角・額) | 2cc〜4cc |
アゴ下 | 4cc〜5cc |
脇 | 5cc〜10cc |
二の腕 | 10cc〜20cc |
お腹 | 10cc〜20cc |
太もも・ふくらはぎ | 10cc〜20cc |
脂肪溶解注射の効果を高めるポイント

脂肪溶解注射の効果をより高める方法を5つご紹介します。
有酸素運動をする
有酸素運動は脂肪の燃焼やリンパの循環を良くする効果があるため、脂肪溶解注射の効果を高めることが期待できます。
例えば、軽いジョギングやウォーキングなどは手軽に取り組める有酸素運動としておすすめです。また、屋内では階段を使って「段差を昇る、降りる」を繰り返す、踏み台昇降も適度な有酸素運動になります。
より効果を実感するためには、施術翌日から有酸素運動を始めることがおすすめです。
ただし、腫れなどの脂肪溶解注射の副作用の症状が出ている間は控えましょう。
マッサージをする
一般的に美容施術や注入医療を受けた後、患部のマッサージは避けるように指示されることが多いです。しかし、脂肪溶解注射に関しては、施術後のマッサージは効果を高めるのに有効とされています。
施術後のマッサージによって注入した薬剤が留まることを防ぎ、薬剤の浸透を助けるため、脂肪細胞の排出がスムーズになります。
また、マッサージでリンパの流れが良くなることも、老廃物となった脂肪細胞の排出を助けます。
マッサージは力強く行うのではなく、患部を優しくつまんだりほぐしたりするようにしましょう。
マッサージは施術翌日から行ってください。ただし、腫れなどが出ていれば有酸素運動同様マッサージは控えてください。
むくみを予防する
むくみは体内の水分量が増加し皮下に溜まっている状態で、血行が悪いことで引き起こされます。血行が悪いと脂肪細胞の排出も滞り、脂肪溶解注射の効果を実感しづらくなります。また、脂肪細胞が破壊・排出されて減っていたとしても、むくんでいると太って見えることもあります。
水分をしっかり摂る、塩分を控えめにする、適度な運動をするなどむくみを防ぐ生活をしましょう。
定期的に施術を受ける
脂肪溶解注射は1回では効果を感じにくい施術です。
より高い効果を実感したい方は、定期的に複数回施術を受ける必要があります。
1週間に一度の間隔で3回以上の施術が推奨されますが、実際の施術頻度や回数は、元々の脂肪量や体質、理想とする仕上がりによって異なります。
医師と相談のうえ、自分に適した施術回数を決め、定期的に施術を受けるようにしましょう。
他の医療ダイエットを併用する
脂肪溶解注射に他の医療ダイエットを組み合わせることで、脂肪溶解注射の効果をより高めることができます。「脂肪冷却」との組み合わせは、特に高い効果が得られるとして注目されています。
「脂肪冷却」とは、特定の温度で脂肪細胞を冷却・凍結させることで、脂肪細胞がアポトーシス(自然死)し、体外へ排出されていきます。
脂肪冷却と脂肪溶解注射を組み合わせると、脂肪冷却で脂肪細胞を凍結・排出、脂肪溶解注射で脂肪細胞を溶解・排出という異なるアプローチができ、より効率的に脂肪細胞を減らすことが可能です。
十仁美容整形の脂肪溶解注射の特徴
十仁美容整形の脂肪溶解注射の特徴をご紹介します。
高い効果が期待できる「カベリン」を使用
当院の脂肪溶解注射では「カベリン」を使用しています。
カベリンは、従来よりも高い脂肪溶解効果と、腫れや痛みを抑える効果を両立させているため、高い効果を得られる一方でダウンタイムは短めという特徴があります。
鼻やフェイスラインなどの小さい部位にも注入可能で、通常のダイエットでは難しい部分痩せを叶えることも可能です。
また、施術後は再度脂肪を溜め込むのを防ぐ効果も期待できるため、リバウンドしにくいという特徴もあります。
カベリンの脂肪溶解成分はBNLSneoの約5,000倍
当院の脂肪溶解注射で使用する「カベリン」は、脂肪細胞を溶かす主成分である「デオキシコール酸」の濃度が0.5%と高く、その高さはBNLSneoの約5,000倍にもなります。「デオキシコール酸」の濃度が高いほど脂肪溶解効果も高いため、カベリンは高い痩身効果が期待できるのです。
また「L-カルニチン酸」という脂肪の代謝を促す成分や「アーティチョークエキス」というむくみ解消に効果が期待できる成分も配合されているため、より効率よく脂肪を排出してくれます。
違う薬剤の脂肪溶解注射ではあまり効果を感じられなかったという方にもおすすめです。
従来の脂肪溶解注射よりも腫れや痛みが少ない
「デオキシコール酸」は濃度が高ければ高いほど脂肪溶解効果も高くなりますが、その分腫れや痛みなどのダウンタイム症状も強く出るといわれています。
カベリンは高濃度のデオキシコール酸に加え、腫れや痛みを抑える成分も配合されているため、痩身効果の高さとダウンタイムの軽減を両立した薬剤といえます。
「高い効果は欲しいけれどダウンタイムはできるだけ抑えたい」という方には、特にカベリンがおすすめです。
脂肪溶解注射による部分痩せは十仁美容整形までご相談ください
脂肪溶解注射は切開を伴わず、注射のみで部分痩せができる痩身施術です。
脂肪細胞そのものを破壊・排出するため、リバウンドしにくいという特徴があり、手軽に痩身治療を受けたいという方に選ばれています。
当院では経験を積んだ医師が脂肪溶解注射を担当するため、患者様の理想に合わせた細かく丁寧なデザイン・施術が可能です。
脂肪溶解注射を受けてみたいという方は、まずはお気軽に当院の無料カウンセリングまでご相談ください。